不法滞在歴があっても帰化申請は可能なのか？

不法滞在歴が帰化申請許可にどのような影響があると考えられるか解説します。

まず不法滞在について詳しく知りたい方はこちらの記事をclick

まず不法滞在歴を今現在している状態で帰化申請をしてもまず受付されることはありません。
なぜなら帰化要件の中でも素行要件の部分でアウトになってしまうからです。さらに不法滞在の状況によっては退去強制事由になりかねないので注意が必要です。(退去強制について詳しく知りたい方はこちらの記事をclick)
だからといってオーバーステイをしたことを隠して虚偽申請するのはやめましょう。すぐにばれますし、法務局サイドの印象をさらに悪くする要素にしかなりません。

不法滞在をし、在留特別許可を得てから１０年以上たてば帰化の許可がでる可能性はあります。
うっかりで在留期間更新をし忘れて、数か月だけ不法滞在をしてしまった外国人の方に関しては、在留特別許可をえてから１０年待つことなく許可がでる可能性はあります。（この場合の在留特別許可はでやすい）

在留特別許可について詳しく知りたい方はこちらの記事をclick

また不法滞在歴がある人が帰化申請をする際には在留特別許可になった経緯について書面で説明し、不法滞在をしたことについて深く反省を示した上申書も一緒に合わせて提出することをお勧めいたします。
最終的には法務局の判断になってしまいますが、不法滞在をしたことがある人でも、帰化申請の許可がでた事例はありますので、あきらめず申請してみることをお勧めいたします。

帰化申請は、日本国籍を取得するための手続きであり、申請者自身にとって非常に重要なものです。そのため、不法滞在を過去にしたことがある人は、帰化申請ができるかどうかを確認することが大切です。また、帰化申請をする場合は、自己申告が必要なため、不法滞在期間中の問題を隠さずに申告することが求められます。