帰化申請をするうえで面接はさけて通れません。この面接では質問に対してちゃんとした日本語を使用して答えれているか、回答内容と提出された資料に矛盾はないか確認されます。さらに日本語能力も確認され、N2~N3相当(小学校2.3年生レベル)の日本語能力があるかも確認されます。(帰化申請と日本語レベルに関する記事はこちら)
そんな面接で主に聞かれることに以下にまとめていきます。
なぜ面接が設定されるのか?
そもそもなぜ面接が設定されるのでしょうか。それは申請書類に一貫性があるのかをチェックすること。また面接という形で申請者の日本語レベルを確認するために設定されています。
面接での質問内容は?
1今までの経緯
2素行状況(犯罪歴、納税義務など)
3仕事内容
4家族、同居人について
5配偶者について
6なぜ帰化しようと思ったのか?
1今までの経緯
生まれてから今までの経緯に関しては帰化申請を行う方全員に聞かれる内容です。どこで生まれたか、本国で何をされていたか、なぜ日本にきたか、日本にきて何をしていたのか、どこにお住まいか等日常生活にかかわることもこの面接では質問対象になります。
2素行状況(犯罪歴、納税義務など)
次に素行状況についてですが、日本で道路交通法上で違反を犯したことがあるか(スピード違反、駐車違反等)。入国管理局で、審査官たちとトラブルになったことはないか、反社会勢力との関わりなどがないかなどもチェックされます。また運転をされる方は運転記録証明書過去5年分を提出する必要があります。(帰化申請と犯罪歴との関係に関する記事)
次に納税義務ですが、会社員などに関しては会社側がすでに支払っており、問題ないかと思いますが、個人事業をされている方はこの納税義務(住民税、国民健康保険料、国民年金保険料等)を果たしているかどうかを面接で聞かれます。(帰化申請と年金についての記事)
3仕事内容
現在働いている職場環境、会社名、仕事内容、具体的な担当業務、年収面など様々な角度から面接官の質問がきます。
4家族について
本国にいる家族構成や、家族状況また申請者本人の帰化に対して賛成しているのかどうなのか?また家族が日本に在留しているのか、それらの方が帰化申請をする予定があるのかなども質問される事項のひとつです。
5配偶者について
配偶者とどうやって知り合ったのか、配偶者の性格や、お仕事内容、出会ってから今までの配偶者に関する内容を細かく聞いてくる傾向があります。例えば配偶者はどういったテレビが好きなのか、芸能人に好きな人はいるのか、よく行くお店、好きな食べ物などもきかれることもあります。偽造結婚などとなってくるとここの内容が大変薄くなったり、答える内容に一貫性がなかったりすることがあります。偽装結婚なのにそれに気づかず誤って帰化申請の許可をだすことを未然に防ぐという意図もあり質問される項目のひとつとなっています。
6なぜ帰化しようと思ったのか?
なぜ帰化しようと思ったのか?についても質問されます。日本で帰化申請をするということは、本国の国籍をなくすということになるので、なぜそこまでして日本の国籍をとろうと考えたのかという内容について質問されます。
面接に関してその他注意点など
面接当日に持参するものとして面接時には受付表、パスポート、免許証、在留カード、特別永住者証明書などが必要になってきます。また15歳未満の方は帰化申請の面接はございませんのでご安心ください。冒頭にもかいた、面接をやるうえで提出した申請書と面接での受け答えが一貫しているのかという点も見られるので、法務局提出前に一度申請書のコピーをとるか、内容をしっかり暗記しておく必要があります。形式上の面接では全くないので、万全の準備をしてから面接当日を迎えましょう。自身で書類を準備するのに不安があったり、面接で質問される項目について詳しく知りたいという方は専門に行政書士に任せてみることをお勧めします。
今回は帰化申請における質問内容をまとめました。この記事が参考になれば幸いです。
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